車のマフラーに元々取り付けられている消音器をはずしたり改造した場合には、消音器不備の交通違反で検挙される事があります。反則金を支払わなかった場合は、5万円以下の罰金になる事もあります。
交通違反の種類 | 違反点数 | 反則金 | |||||
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通常 | 酒気帯び | 大型 | 普通 | 二輪 | 原付 | ||
0.15mg以上 0.25mg未満 |
0.25mg以上 | ||||||
消音器不備 | 2点 | 14点 | 25点 | 7000円 | 6000円 | 6000円 | 5000円 |
消音器不備に該当する行為としては以下のようなモノがあります。
- 消音器が付いていない。
- 消音器を切断している。
- マフラーが付いていない。
- マフラーが簡単に取り外せる状態にある。
- 排気口以外に開口が設けられている。
雨風や海水などの影響でマフラーが錆びているような場合には、気がつかないうちに排気口ではない部分に穴が空いている事もありますので、排気音に異常はないか定期点検・確認を心掛けましょう。
車検に通らないマフラー音の大きさ
車検には新車時に行う「新規検査」、新規検査後に定期的に行う「継続検査」、車両の改造をした時に行う「構造等変更検査」の3種類があります。
新規検査の時はほぼノーマルの状態で車検を受けると思いますので、排気騒音に関しては問題ないと思いますが、継続検査を受ける時はマフラーが痛んでいたり消音器に異常があれば車検に通らない事もあります。継続検査に通らない排気騒音の値は以下の通りです。
車種 | 騒音値 | |
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大型車 | 99db | |
中型車 | 98db | |
小型車 | 97db | |
乗用車 | 96db | |
二輪自動車 | 94db | |
原付 | 50cc超 | 90db |
50cc以下 | 84db |
騒音値の目安としては、100db(デシベル)であれば大きな声で会話をしても聞き取りにくい状態で、90dbであれば大きな声なら会話が可能な状態です。60dbぐらいになってやっと普通の声量で会話が出来るレベルだと思って下さい。
ちなみに、排気騒音の測定は平坦な舗装路で、かつ反射音の影響を受けない場所で行われます。具体的な測定方法は以下の通りです。
- 測定器をマフラーの排気口と同じ高さに0.5m離してからナナメ45度の位置に設置。
- 車両・マフラーを十分に暖める。
- ニュートラルギアで最高出力回転数の75%まで上げる。
- 回転数を5秒以上保持して急激にアクセルを離した時の最大音量値を測定する。