自動車保険の仕組みをわかりやすく解説しています。

シートベルトストッパーの違法性

公開日:
最終更新日:

141036

シートベルトによる締め付けを軽くする為のシートベルトストッパーというアクセサリがありますが、平成27年2月18日時点では車の運転に際する使用に関しての違法性はありません。

シートベルトストッパーを使ってシートベルトをゆるゆるの状態にしていても、おそらく違法性はありません。また、シートベルトストッパーを販売する店につきましても、販売が違法になる事はありません。

シートベルトの仕組み

自動車を運転する時に装着するシートベルトは一見ただの飾りのように見えますが、実は安全性を高める為の最新技術が駆使されています。衝突事故が起きた時には、主に以下のような流れでその役割を果たします。

  1. 自動車の前部に取り付けられている衝突検知センサーで衝突を検知。
  2. 衝突検知センサーからECU(衝突診断回路)に衝突の信号を送信。
  3. ECUがプリテンショナー(ガス発生装置)に作動するように指示。
  4. プリテンショナーが作動しシートベルトを引きこむ。
  5. シートベルトを引き込む事で乗員と車を一体化させて衝撃を吸収する。
  6. 衝突後に慣性力で前方に自動車が移動し始めた時にロードリミッターが作動。
  7. ロードリミッターによりベルト部分が送り出されて体への衝撃の負担が緩和される。

他にも加速度を検知するビークルセンサーと言うものがあります。ビーグルセンサーが作動して信号を送ると、シートベルトが出てこなくなるようにロックが行われます。

これらの働きを100分の1秒単位で行っていますので、シートベルトを正しく使用していなければせっかくの安全性能が損なわれる事になります。

交通事故でケガをした時に、「あの時にシートベルトストッパーを付けていなければ…」と後悔しても遅いので、ペースメーカーを付けているとか妊娠しているなどの理由がないのであれば、ストッパーは使用しない方が無難です。

シートベルトストッパーで交通事故を起こした時でも自動車保険は適用される?

シートベルトストッパーはシートベルトの安全性能を阻害しますので本来は付けない事が望ましいのですが、理由があってシートベルトを装着できない時には、ストッパーを活用する事でシートベルトを装着する事が出来る場合もあります。

このようなストッパーの使用方法なら問題はありませんが、ただ息苦しいから使っているだけと言うような理由の場合には、ストッパー付の状態で交通事故を起こしてケガをしても自動車保険が適用されない可能性があります。

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