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自動車運転免許が免停になる違反点数

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自動車運転免許が免停になる違反点数は以下の通りです。過去3年以内の免停の前歴回数によって免停になる累積違反点数が変化します。

過去3年以内の免停の前歴回数 免停になる違反の累積点数 免停期間
0回 6~14点 30~90日
1回 4~9点 60~120日
2回 2~4点 90~150日
3回 2または3点 120~150日
4回以上 2または3点 150~180日

過去3年以内において自動車運転免許の停止処分を受けた事がない方は、違反点数の累積が6点以上になった時に免許の停止処分が下されます。

免許の停止期間が終了すると、違反の累積点数がリセットされて0点に戻ります。

但し、前歴が増えるほど免停までの距離が近くなるので、前歴回数が2回以上の方であれば、たった1回の交通違反でも免停になる事もあります。

実は筆者も20代の頃に免停のスパイラルにハマってしまい、8年間毎年かかさずに免停処分を受けた事があります。

尚、前歴は前回の免停解除から1年以上無事故無違反を続けた場合にリセットされて前歴0回になります。免停になる違反点数を超えた場合には、自動車運転免許の取り消し処分となります。

⇒免許が取り消しになる違反点数

違反の累積点数に応じた免停期間

前歴回数 累積点数に応じた免停期間
30日 60日 90日 120日 150日 180日
0回 6~8点 9~11点 12~14点 15点以上は免許取消
1回   4~5点 6~7点 8~9点 10点以上は免許取消
2回     2点 3点 4点 5点以上は免許取消
3回       2点 3点 4点以上は免許取消
4回以上         2点 3点

前歴回数や違反の累積点数が増えるほど、免停期間は延びる事になります。免停期間は運転免許停止処分者講習(通称:免停講習)を受ける事で日数の短縮がありますが、免停期間が長いほど短縮割合が減ります。

免停期間を短縮できる運転免許停止処分者講習

免停処分が下された人は、免停日数に応じた有料の処分者講習を受ける事で、自動車運転免許の停止期間が短縮されます。

講習区分が短期であれば、1日だけ講習を受ければ免停期間が短縮されるので、最短の場合は免停期間がたったの1日で済む事もあります。

免停日数 該当講習区分 短縮日数 講習時間/日数 受講料金
30日 短期 20~29日 6時間/1日 1万3200円
60日 中期 24~30日 10時間/2日 2万2000円
90日 長期 35~45日 12時間/2日 2万6400円
120日 40~60日
150日 50~70日
180日 60~80日

運転免許停止処分者講習の内容は、主に以下のような構成となっています。

  • 測定機器を使った運転適性検査
  • 心理テストによる運転適性検査
  • 教本を使った講義
  • 運転シミュレーターを使った自動車運転の指導
  • 実車の運転と指導
  • 短縮日数に影響する筆記テスト

短縮日数に影響する筆記テストは全40問の42点満点で、そのうちの38問に割り振られている点数が各1点の合計38点、残りの2問に割り振られている点数が各2点の合計4点です。

ほとんどが2者択一の○×問題なので、まじめにやれば8割ぐらいは正解します。但し、制限時間は20分しかありませんので、あまりもたついている暇はありません。

短縮日数は、この問題の正答点数に応じた「優」「良」「可」「不可」の4段階の評価によって決まります。36点以上が優、30~35点が良、21~29点が可、20点以下は不可となります。

それぞれの評価に応じた短縮日数は以下の通りです。

免停日数 短縮日数
不可
30日 29日 25日 20日 0日
60日 30日 27日 24日
90日 45日 40日 35日
120日 60日 50日 40日
150日 70日 60日 50日
180日 80日 70日 60日

合計点数が20点以下となった場合には評価が不可になりますので、免停期間が短縮される事はありません。

しかし、一度不可になったとしても諦めるのはまだ早く、希望すれば再テストを受ける事が可能となっています。

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