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2018年7月に起こったあおり運転による交通事故の処分

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2018年7月2日の午後7時35分ごろ、大阪府堺市南区竹城台1丁目の府道において、バイクに自分が運転していた自動車を故意に後ろから衝突させて、バイクを運転していた男性が死亡しました。その時の交通事故の概要は以下の通りです。

事故発生日時 2018年7月2日 午後7時35分ごろ
事故発生場所 大阪府堺市南区竹城台1丁目の府道
交通事故の発生原因と
事故後の状況

道路を走行中にバイクに追い抜かれたことに腹を立てた自動車の運転手がそのバイクを執拗に追跡し、自身が運転する車をバイクの後方から衝突させた。

この事故によりバイクの運転手は頭蓋骨を骨折し、死亡した。

バイクの運転手を死亡させた自動車の運転手は事件当時、クラクションやパッシングを繰り返しながら約1キロに渡ってバイクを追いかけまわし、それらあおり運転に該当する行為によって最終的にバイクの運転手を死に至らしめました。

これらの行為はドライブレコーダーに記録されていた映像を解析したことによって判明しました。

警察は当初、過失運転致死容疑で現行犯逮捕としていましたが、あおり運転行為の悪質性から殺人容疑に切り替えて捜査を進めました。

過失運転致死傷罪 7年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金
殺人罪 死刑または無期懲役、もしくは5年以上の懲役

処分の結果

2019年1月25日、大阪地裁堺支部で開かれた裁判員裁判で、懲役18年の求刑に対して懲役16年の刑が言い渡されました。

本件はあおり運転による死亡事故が殺人罪で立件された異例の判決となりましたが、衝突後に「はい、終わり」と言った被告の肉声や、ブレーキをかけて衝突を回避するといった行動が見られない事から被告の殺意を認定し、殺人罪の刑罰が適用されました。

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