携帯電話等を使用しながらの運転、通称「スマホ運転」や「ながら運転」が厳罰化される時期はまだ分かりません。識者たちは2018年の国会で本件に関する法改正案が提出されれば、本案に反対の余地は無いから可決されて当然で、早ければ2018年末頃、遅くても2019年4月ごろに施行されるだろうという意見が多数を占めていました。
しかし実際には、スマホ運転厳罰化の法改正案は提出されてすらいません。e-Govで国会提出法案を確認してみましたが、「道路」と「携帯」に関する提出法案でそれらしきものは2019年3月5日時点では見当たりませんでした。
しかも、2018年12月25日に警視庁から「運転中の携帯電話使用に対する罰則を強化するための道路交通法改正試案に対する一般からの意見を募集する」という発表があったので、具体的な提出案が出来上がるのはまだ先の話になりそうです。
スマホ運転の罰則比較
2018年にスマホ運転厳罰化が話題になったときに、各メディアで現行と改正後の罰則が取り上げられていたのでそれらをまとめてみました。尚、本情報の出どころは分かっていません。
反則レベル | 違反点数 | 反則金 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常 | 酒気帯び | 大型 | 普通 | 二輪 | 原付 | |||
0.15mg以上 0.25mg未満 |
0.25mg以上 | |||||||
現行 | 交通の危険 | 2点 | 14点 | 25点 | 1万2000円 | 9000円 | 7000円 | 6000円 |
改正後 | 交通の危険 | 2点 | 14点 | 25点 | 反則金はなく、1年以下の懲役または30万円以下の罰金 | |||
現行 | 保持 | 1点 | 14点 | 25点 | 7000円 | 6000円 | 6000円 | 5000円 |
改正後 | 保持 | 1点 | 14点 | 25点 | 最大50000円 | 最大40000円 | 不明 | 不明 |
現行では反則金制度が適用されています。反則金を支払わなかった場合は、反則レベルが交通の危険であれば3月以下の懲役又は5万円以下の罰金、反則レベルが保持であれば5万円以下の罰金になる事もあります。
改正後は反則レベルによって反則金制度が適用される場合とされない場合があるそうです。反則レベルが交通の危険であれば反則金制度はなく、1年以下の懲役または30万円以下の罰金になります。
反則レベルが保持であれば反則金制度が適用されますが、現行の5万円以下の罰金から6月以下の懲役または10万円以下の罰金になります。