年間走行距離を設定した場合の任意自動車保険料の割引率と前提条件は以下の通りです。割引率は「無制限」を基準にしています。
- 主に車に乗る人の年齢は30歳
- ノンフリート等級は6S等級
- 自動車運転免許の色はゴールド
- 運転者は家族限定
- 対人・対物補償は無制限
- 車両保険は無し
- 車のタイプは普通乗用車
- 主な使用目的は家庭用
年間走行距離 | 年間保険料 | 割引率 |
---|---|---|
無制限 | 60,300円 | 0%(基準) |
16,000km以下 | 56,240円 | 7% |
11,000km以下 | 47,340円 | 21% |
9,000km以下 | 44,580円 | 26% |
7,000km以下 | 40,560円 | 33% |
5,000km以下 | 37,990円 | 37% |
3,000km以下 | 35,150円 | 42% |
保険料の試算はソニー損保さんで行いました。 |
年間走行距離が5,000km以下のような、そこまで自動車を使わない方は、無制限の方と比べると保険料が20,000円以上安くなるという結果になりました。
ソニー損保さんは年間走行距離が保険料に大きく反映されるので、あまり自動車を利用しない方は保険料の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
さて、私の場合、勤務中に使用する車は会社の車なので年間走行距離や保険料の事を気にしたことはありませんが、日常生活で使用している車は多くても1週間に2~3回程度(1回に10km程度)しか使わないので、年間走行距離だけで見れば最高の割引率が適用されそうです。
保険契約を1年更新にしているので、更新期限が迫ってきたらまた複数社から見積もりを取ってみようと思います。
年間走行距離の区分が設けられている保険会社
年間走行距離の区分が細かく設けられている保険会社は以下の通りです。
- ソニー損保
- SBI損保
- チューリッヒ
- セゾン自動車
- 三井ダイレクト
- イーデザイン損保
- そんぽ24
- アクサダイレクト
保険会社によっては年間走行距離を選ぶのではなく、使用目的(業務用・通勤通学・日常レジャーなど)から年間走行距離を予想して保険料に反映させているところもあります。また、使用目的を業務用としたときに、年間走行距離の選択が外されることもあります。
走行距離の申告方法
誰でも簡単に走行距離を申告する手段は以下の2通りです。
- 予想走行距離
- 過去1年間の走行実績
予想走行距離は単なる予想に基づいて算出した走行距離になります。正直に予想する人もいれば少しごまかして予想する人もいるでしょう。保険会社もそれらを見越して対応を考えています。
例えば虚偽申告が発覚したときは保険料の追加請求をされたり、保険金の支払いを拒否されるといったこともあるでしょう。いざという時のための保険なので、変なごまかしで保険契約が無効になるリスクを負うのはやめておきましょう。
過去1年間の走行実績はオドメーター(走行距離を計測しているメーター)で確認できます。はじめの1年目は計測基準日がわからないので利用できない可能性が高いですが、2年目の事を考えてオドメーターの画像を撮影しておくなど、何か証拠となるものを残しておけば申告の際に役立ちます。
どちらの申告方法にしても、もし、申告した走行距離を超えてしまった場合は、保険料の追加があったり契約内容の更新が必要になると思っておいた方が良いです。もちろんこれらは各保険会社によって対応が異なるので、契約前に確認をしておきましょう。
より確実な走行距離の申告方法
それはIT技術を利用して自動車とネット接続を行い、保険会社に一定の情報が流れるようになるテレマティクスというサービスを利用する申告方法です。この申告方法であれば1km単位で保険料に反映させることができます。
ただし、どの保険会社でもテレマティクスを採用しているというわけではないので、まずは採用している保険会社を探すのが先決です。今のところ以下の会社で取り扱っています。
保険会社 | サービス名 |
---|---|
ソニー損保 | やさしい運転キャッシュバック型 |
損保ジャパン日本興亜 | ポータブルスマイリングロード |
あいおいニッセイ同和損保 | タフ・見守るクルマの保険 |
他の保険会社でもテレマティクス保険を提供する準備が整ってきているそうです。このサービスは運転手と保険会社の双方にとって、より確実な情報を共有することができ、それらの情報をもとに保険料が決まるシステムなので、安全運転を心掛けている方や自動車の利用が少ない方にとっては大きなメリットがあります。
今はまだこのようなサービスを提供している保険会社は少ないですが、知名度が上がれば今後は一気に増えていく事が予想されます。