このページの情報は、警察庁が発表している以下の資料を主な参考データとして利用しています。
交通事故の発生件数と死傷者数
項目 | 数値 |
---|---|
交通事故発生件数 | 66万5138件 |
負傷者数 | 82万5396人 |
死亡者数 | 4411人 |
平成24年度の負傷者数は、交通事故発生件数1件に対して1.24人の82万5396人となっています。昨年の負傷者数は85万4493人でしたので、それに比べると3.4%の減少となりました。
死亡者数は4411人となっていますが、この数値は交通事故が起きて24時間以内に亡くなった人だけを集計しており、30日以内に死亡した人数を合わせると5237人となります。
危険運転致死傷・自動車運転過失致死傷等の検挙人員
検挙項目 | 検挙人員 | |
---|---|---|
危険運転致死傷 | 365人 | |
自動車運転過失致死傷等 | 全体 | 65万2440人 |
うち危険運転致死 | 36人 | |
うち自動車運転過失致死および業務上過失致死 | 3834人 | |
うち過失致死 | 23人 |
昨年と比べると交通事故件数自体が少なくなっていますので、検挙人員の数も減少が見られます。
しかし、危険運転致死傷や自動車運転過失致死傷等の致死事件における危険運転致死で検挙された人員は、昨年よりも増加しています。これは、取り締まりの強化や罪の判断基準が厳しくなった事が大きな要因になっていると推測されます。
ひき逃げ事件の発生件数・検挙率
項目 | 発生件数 | 検挙率 | |
---|---|---|---|
ひき逃げ事件 | 全体 | 1万198件 | 51.5% |
うち死亡事故 | 169件 | 98.8% | |
うち重傷事故 | 831件 | 69.6% | |
うち軽傷事故 | 9198件 | 49.0% |
平成24年度のひき逃げ事件検挙率は、昨年よりも8%増加して51.5%となっています。つまり、ひき逃げ事件の半数以上が検挙されている事になります。注目すべきは死亡事故検挙率で、98.8%と言う非常に高い数値があがっています。
ひき逃げをする人は事故の衝撃から被害者の状態をある程度把握できると思いますが、危険な交通事故の場合に逃走を図っても、ほとんど逃げ切れないと言う事を理解しておくべきです。
道路交通法違反の取り締まり件数
取締項目 | 取締件数 |
---|---|
総数 | 740万8134件 |
うち速度超過 | 222万1120件 |
うち携帯電話使用等 | 126万3636件 |
うち一時停止違反 | 120万7374件 |
うち通行禁止違反 | 79万5348件 |
うち信号無視 | 72万5761件 |
うち駐停車違反 | 34万7215件 |
うち追い越し・通行区分違反 | 27万1824件 |
うち踏切不停止等 | 10万5495件 |
うち免許証不携帯 | 8万1949件 |
うち整備不良 | 4万9703件 |
うち酒気帯び・酒酔い | 3万2140件 |
うち無免許 | 2万8569件 |
うち積載違反 | 1万5827件 |
平成24年度における告知事件および送致事件の道路交通法違反の取り締まり件数は740万8134件ありました。そのうち、成人の違反件数は718万7212件で、未成年者である少年の違反件数は22万922件となっています。
昨年の道路交通法違反の取り締まり件数と比較してみると、取り締まり件数の順位に変わりはありませんでした。昨年もそうですが、最も多いのが速度超過違反で、いかにスピードを出し過ぎている車が多いかが一目で分かります。
スピード違反は、販売される車両自体の最高速度を法律で規制できれば簡単に解決できそうなものですが、何年もそうはなっていない所を見ると法律による規制も難しいのかもしれません。
まとめ
平成24年度の危険運転致死傷・自動車運転過失致死傷等で検挙された人員は、同年度の運転免許保有者8148万7846人に対して約0.8%の65万2805人でした。
重複があるかもしれませんが、運転免許を持っている人のおよそ125人に対して1人が検挙されていると言う事になります。
私は運転免許保有人口に対する検挙率0.8%の数値を低いと思っていますが、もし自分の家族が交通事故の被害に合う事を考えると、この数値が限りなく0になって欲しいです。今後も交通警察の取り締まり強化や法整備の徹底、自動車会社による自動車の安全性能向上に期待します。