このページの情報は、警察庁が発表している以下の資料を主な参考データとして利用しています。
平成24年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取り締まり状況について(リンク切れ)
平成24年中の30日以内交通事故死者の状況について(リンク切れ)
⇒運転免許統計(平成24年版)
平成24年度の交通事故発生状況
項目 | 数値 | 前年比 | |
---|---|---|---|
交通事故発生件数 | 全体 | 66万5138件 | -3.9% |
うち死亡事故 | 4280件 | -5.6% | |
死者数 | 30日以内死者数 | 5237人 | -4.9% |
うち24時間以内死者 | 4411人 | -5.4% | |
負傷者数 | 82万5396人 | -3.4% |
平成24年度の交通事故発生件数は、死亡事故を合わせて全体で66万5138件となっています。前年の交通事故件数は69万2056件だったので、それに比べると2万6918件(3.9%)の減少が見られます。
この交通事故発生件数には、自動車事故以外にも自転車事故や歩行者事故が含まれているのでハッキリした事は言えませんが、運転免許統計によりますと、平成24年度の運転免許保有者数は8148万7846人いるそうなので、運転免許保有者の約123人に1人が交通事故に関わっている可能性が高いです。
死亡事故だけに注目すれば、自動車を原因とした死亡事故件数は3909件となっていますので、運転免許保有者の約2万1000人に1人が死者を出すような人身事故に関わっている事が分かります。
状態別の死者数
状態 | 死者数 |
---|---|
自動車乗車中 | 1417人 |
二輪車乗車中 | 788人 |
自転車乗車中 | 563人 |
歩行中 | 1634人 |
その他 | 9人 |
合計 | 4411人 |
状態別の死者数で最も多いのが、歩行中の人です。歩行中の人は自身を守るための装備は何もありませんので、強い衝撃を受ければほぼ100%甚大な被害を受ける事になります。
次いで死者数が多いのは自動車乗車中の人となっています。自動車にはシートベルトやエアバックなどの安全装備が付いているので、生身よりも防御力が高まりますが、自動車同士での衝突事故では相手の衝突時のスピードも加わりますので、50km/h同士でぶつかったとしても100km/h分の衝撃を受ける事になります。
自転車乗車中と歩行中の死者数に占める法令違反割合
状態 | 法令違反者数 | 全体に占める違反割合 |
---|---|---|
自転車乗車中 | 418人 | 74.2% |
歩行中 | 984人 | 60.2% |
平成24年度における交通事故のうち、事故当時に自転車乗車中だった人の死者数は563人でしたが、その内の74.2%に当たる418人が何らかの交通違反や法令違反をしていました。
事故当時に歩行中だった人についても、約6割の人が法令違反を犯していた様です。
まとめ
交通事故の中でも絶対に起こしたくはないし起こしてはならない死亡事故ですが、こちらが十分に気を付けているつもりでも、信号を無視して横断歩道を渡ってくる歩行者や自転車が居る事も忘れないようにしなければなりません。
また、誰にでも交通事故による死傷者を出してしまうリスクは付いて回るものですので、自賠責保険だけではなく任意保険にも加入する事が望ましいです。