2013年1月2日の午後5時ごろ、静岡県沼津市のホテルの駐車場において、元フジテレビのアナウンサー横手志麻(旧姓千野志麻)さんが運転する自動車が、同じ駐車場内に駐車をし終えて降車した看護師の38歳の男性と接触して死亡させてしまう事故がありました。
その時の交通事故の概要は以下の通りです。
事故発生日時 | 2013年1月2日 午後5時ごろ |
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事故発生場所 | 静岡県沼津市のホテルの駐車場 |
交通事故の発生原因と 事故後の状況 |
ホテルの駐車場を出ようと出口に向かって走行していた自動車が、同じ駐車場内で歩行していた男性と接触。 運転手が接触後にブレーキをかけなかった為、そのまま男性に乗り上げた。 被害者の男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡した。
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沼津警察では、加害者の元女子アナウンサーを自動車運転過失致死の疑いで書類送検を行い、これを受けた静岡区検察庁は自動車運転過失致死罪で略式起訴しました。
処分の結果
沼津簡易裁判所で開かれた裁判で、事故後にすぐに救護活動が行われた事や、逃走や証拠隠滅の可能性がないとの判断により、元女子アナウンサーに対して100万円の罰金刑の判決が下されました。判決を受けた元女子アナウンサーは、罰金100万円を即日納付しています。
人身事故は刑罰だけでは終わらない
死亡事故を起こしたのに罰金100万円の刑罰で終わるのは刑が軽すぎると思われるかもしれませんが、事故が悪質な過失によるものではない事や救護活動の義務をきちんと果たしていることなどから、刑罰の内容は妥当であると言えます。
しかし、人身事故を起こした場合の責任は刑罰だけで済まされる事はまずありません。まだ被害者に対して損害賠償責任を取る必要があります。
損害賠償責任は、交通事故による傷害の治療費や後遺症などの慰謝料をそれぞれの過失割合に応じて金銭を支払う事でその責務を全うします。
今回のケースでは相手が歩行者である事や既に死亡していることにより、加害者側が負担する損害賠償額は1億円近くなるだろうと予測されます。