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交通事故における謝罪の必要性

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悪い事をしたら謝るというのは、幼稚園児でも知っている基本的な道徳の理念です。ですから、交通事故の加害者になった事が明らかな場合は、相手に対してきちんと謝罪をしなければなりません。

中には、保険会社にすべて任せているから謝る必要はないと思っている方もいらっしゃいますが、謝罪をする事自体に義務はないにしても、相手の感情を逆なでする原因になりますので、加害者本人が出向いて正式に謝るべきです。

謝ったからと言って特別に何かが変わる様な事はありませんが、見えない所で事故の解決に役立ちます。

謝罪をした方が良い人

明らかにこちらに非がある時には、被害者の自宅に伺って謝罪をしなければなりません。しかし、その場合でも勝手に行動すると保険会社に迷惑がかかる恐れがありますので、謝罪の前に必ず保険の担当者と相談をして下さい。

謝罪をするべきではない人

交通事故の当事者のどちらにも過失があって、どっちが加害者になるのか不明な時には、ヘタに謝罪を行うと後でもめる原因になりますので、特別な事情がない限りは控えるようにしましょう。どうしても判断に困った時には保険会社と相談して、謝罪を行うべきか決めて下さい。

謝罪のタイミング

謝罪に行くなら、なるべく早い段階で相手の自宅に伺うのが円満解決の近道です。午前中の事故なら、夕方以降20時ごろまでには伺った方が良いでしょう。午後に起きた事故なら、翌日の午前中に伺うようにしましょう。

交通事故の謝罪は難しい判断を迫られる所がいくつもありますので、出来れば保険会社の人に同伴してもらいましょう。

持参する手土産の金額

謝罪は気持ちで行うものなので手土産は必要ないと思われるかもしれませんが、人によっては手土産の内容で謝罪の度合いをはかる方もいらっしゃいます。特に年配の方は、手土産の内容次第で謝罪を受け入れるか拒否するかの判断を行いがちです。

持参する手土産は地元の定番品か、有名どころのお茶菓子が適当な所だと思います。金額としては、あまりに高価な物は逆効果になってしまうので、5000円~1万円の片手で手渡せるぐらいの大きさの品物が良いでしょう。

但し、片手で持てる大きさとは言っても、手土産は必ず両手を添えてから渡して下さい。

謝罪の言葉

いざ謝罪の時が来ても、何も準備していなければ言葉に詰まることが多いので、相手にハッキリと気持ちを伝える事が出来ません。

かと言って、明らかなマニュアル通りの謝罪ではかえって心証が悪くなる事もありますので、基本的な謝罪文に自分なりに肉付けをして、オリジナルの謝罪の言葉を用意しておきましょう。

謝り方としては、以下のような流れになります。

  1. 「この度はご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。」
  2. 「●●さん(相手の名前または旦那様、奥様など)のお体の具合はいかがでしょうか?」
  3. 「事故の報告は保険会社の方にしていますので、車の弁償は保険会社を通じて対応させていただきます。」
  4. 手土産を紙袋から出す。
  5. 「せめてものお詫びの気持ちです。どうかお納めください。」
  6. 手土産を両手で渡す。
  7. 「この度は本当に申し訳ございませんでした。失礼しました。」
  8. 紙袋は持って帰る。

ポイントとして押さえておきたいのは、損害賠償を保険会社を通じて対応するという表現にする所です。相手によっては全額の弁償を求めてくる事もありますが、こちらで勝手に全額弁償しますと言ってしまうと、その後の示談交渉の障害になります。

おそらく保険会社の方から謝罪についてアドバイスがあると思いますが、不用意に約束を取り交わすような言動は慎んで下さい。

謝罪の回数

謝罪は何回もする必要はありません。特に人身事故でない場合には、はじめに1回するだけで、相手の心証はかなり良くなっているはずです。

しかし、入院が必要になるほどの人身事故の場合には、定期的な謝罪が必要になる事もあります。1ヶ月の入院になりそうな場合は始めと真ん中と最後の3回に分けて、謝罪に伺った方が良いでしょう。

まとめ

謝罪は気持を表す行動ですが、人によって捉え方は様々なので何が正解と言うのはありません。正解が見つからない以上、やるだけ無駄に終わる事もあるかもしれませんが、一般的に見てきちんとした謝罪をしていれば、後で誰かに何を言われても、正当な言い分を話す事が出来ます。

大事なのは正式に謝ったという事実です。どうしても直接謝罪の言葉を述べるのが難しい場合には、手土産を渡す時におわび状を添えても良いと思います。

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