2013年10月29日の午前9時50分ごろ、広島県広島市佐伯区美の里付近の片側1車線の直線区間の市道において、歩行車と乗用車の衝突事故がありました。その時の交通事故の概要は以下の通りです。

事故発生日時 2013年10月29日 午前9時50分ごろ
事故発生場所 広島県広島市佐伯区美の里付近の市道
交通事故の発生原因と
事故後の状況
  • 道路の左側の路肩を歩行中の女性2人に対して、24歳(当時)男性が運転する乗用車が衝突。
  • 2人の女性の内、69歳の女性は全身強打でまもなく死亡。
  • 45歳の女性も意識不明の重体となった。

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衝突事故発生後、乗用車を運転していた男性はそのままクルマに乗って逃走を図りましたが、近くの交差点に設置してあった電柱に衝突しました。

その後も道路に隣接する川に入るなどして逃走を続けましたが、警察によって自動車運転過失傷害とひき逃げの現行犯で逮捕・送検されました。

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処分の結果

検察では乗用車を運転していた男性が逮捕される前に意味不明の言葉を発しながら逃走していた事や、逮捕後に行われた事情徴収の際にも意味不明の言動を繰り返していたことから、男性の精神鑑定を実施しながら事故の調査を行っていました。

調査の結果、男性が歩行者に対して故意に自動車を衝突させたものであるとは認められたものの、事故当時における男性の精神状態が心神喪失であったとの精神鑑定結果から、刑事責任能力は問えないと言う判断を下しました。

これにより、罪名を自動車運転過失傷害とひき逃げから殺人と殺人未遂に変更した上で、心神喪失を理由として不起訴処分にする事を決定しました。

心神喪失と認められた加害者のその後

死傷事故を起こした男性が心神喪失を理由として不起訴処分になった事は、被害者や遺族の気持ちを考えるといたたまれません。

しかし、今回不起訴処分となった男性は、検察官による申し立てによって広島地方裁判所から鑑定入院が命じています。鑑定入院とは、精神疾患の治療を将来に渡ってどのようにするかの処遇を決める前に実施される入院の事です。

処遇を決める審判の際には、鑑定入院で出された鑑定結果を中心に話し合いが行われます。その結果、入院処遇・通院処遇・不処遇・却下のいずれかの審判が下される事になります。

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