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人身事故と物損事故の主な違いは以下の3点です。

  • 刑事罰の重さ
  • 違反点数の加算
  • 損害賠償の範囲

刑事罰の重さを比較

交通事故の刑事罰の中に緊急措置義務違反を対象とした罰則がありますが、人身事故と物損事故では罰則の内容が異なります。

具体的には以下の通りで、単純計算で罪の重さが5倍違います。

緊急措置義務違反の罰則
人身事故 物損事故
5年以下の懲役または50万円以下の罰金 1年以下の懲役または10万円以下の罰金

違反点数の加算を比較

今後はどうなるかわかりませんが、今のところ単純な物損事故であればきちんと警察に報告さえしておけば違反切符を切られることはほとんどありません。

もちろん当て逃げをしたとか、無免許運転だったとか無保険運行のような基本的なルールが守れていない場合は違反切符を切られます。

人身事故の場合はほとんどの場合でよそ見や不注意などが原因となりますので、安全運転義務違反という違反項目に該当します。安全運転義務違反の違反点数は2点です。

違反点数2点だけなら大したことないと思ってしまうかもしれませんが、人身事故の場合は被害者のけがの状態によってさらに付加点数2点~20点が加点されることがあります。

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従いまして警察が処理する際の事故の種別が人身事故になった場合は、免停や免許取り消しなどの行政処分が下される可能性が非常に高まります。

⇒安全運転義務違反の違反点数・反則金・罰金

事故の違反点数
人身事故 物損事故
2点 + 2点~20点 通常の範囲であれば交通違反にならない

損害賠償の範囲を比較

損害賠償は大きく分けて以下の3種類があります。

  • 積極損害(財産的損害)
  • 消極損害(財産的損害)
  • 慰謝料(精神的損害)

人身事故の場合は3つのすべてを当然のように請求することができますが、物損事故の場合は慰謝料請求が非常に難しいです。

慰謝料請求が難しい理由は、慰謝料のもとになる精神的苦痛の根拠になるものを立証しづらいからです。

一般的な「モノ」は交換することができるので、壊れたとしても事故前の状態に戻す事ができます。

ですから「その車に愛着があったから損害したことによって精神的苦痛を受けたから慰謝料がほしい!」と主張しても、元の状態に戻せるなら慰謝料請求を認めて貰えないことがほとんどです。

この時にもし事故前の状態に戻すことができないのであれば、物損事故であっても慰謝料請求が認められることがあります。

⇒物損事故で認められた慰謝料の判例

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